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ゲスト審査員
ゲスト審査員にはファッション業界を牽引する次の5名をお招きしました。

鴨志田康人

鴨志田康人

(株)ユナイテッドアローズ UA本部 クリエイティブディレクター
UA本部クリエイティブディレクターとして、顧客に感動を与えるような素晴らしいクリエイションを探求し続けている。

【総評】

大賞を受賞された独創的で美しいデザインの猪股さんのWATERと並び、私が今回着目したのは以下の2点。生活の中の有りきたりなものに着目した神山さんのsuper market bagと、クラシックなマスターピースを題材にしたCHRISTOPHER HANCYさんの“Space Cowboy”bootsの発想は、既成のものから新しいデザインと価値観を生み出すという点で共通したクリエイティビティが感じられました。表層的なデザインのみに陥りがちなコンペの中で、ひときわ評価したい作品です。例年同様に多数の作品の応募がありましたが、残念ながら大半はドローイングの質が稚拙でした。デザイナー、クリエイターを志すのであれば、デザイン画などを通して自分の意思を反映することは必須になります。上手くなくても良いです。一生懸命に描くことです。プレゼンボードは、相手に自分の思いを伝えるための言葉に変わるコミュニケーションツールです。頑張ってください。

高橋理子

高橋理子

アーティスト (株)ヒロコレッジ代表取締役
東京藝術大学大学院にて博士号(美術)を取得。円と直線のみで表現される図柄を特徴とし、プロジェクト「HIROCOLEDGE」をはじめ、ジャンルの垣根を越えた幅広い表現活動を行う。

【総評】

今回エントリーされた作品には、今までになく日本的な要素を取り入れたデザインが多く見受けられ、自国に対する興味関心が高まっていることを感じるコンペティションでした。素材や要素、既に世の中に存在するものから表層にある要素だけを取り込み、一見ミスマッチなものの組み合わせから生まれる新鮮さを特徴とするだけでなく、自身でそれらと向き合い、深めることにより、一歩踏み込んだオリジナリティーを感じさせるデザインに昇華してほしいと感じました。応募者自身のアイデンティティを存分に生かした、より刺激的なデザインを期待します。

廣田晋

廣田晋

(株)小学館 ライフスタイル誌編集局 通販事業室室長 休日研究所所長
『DIME』『BE-PAL』『サライ』の雑誌通販事業と、オリジナル商品の開発を統括。休日研究所所長として「幸せな方の生活」も研究中。

【総評】

「デザイン画」を審査するのは実は難しいがとても楽しい作業だ。
二次元である「デザイン画」を見ながら三次元である「実物」を想像し、使い勝手をシミュレーションし、売り場のことや売れ行き、客層を想像する。
時には「ニューヨークで人気になりそうだ」とか、「最初の1年は売れ行きが悪いがじわりじわりと人気になって5年後に大ヒットするな」と勝手に妄想してしまうモノもある。
描き手である応募者の方々もきっと夢や妄想を膨らませて「デザイン画」を仕上げているだろう。審査会場にはそのエネルギーがビシバシと交錯しまさに火花が散っていると僕は感じる。
一枚の「デザイン画」を通してのみ意思疎通を図るコンペティション。年々魅力が強烈に上がっていくこのコンペは来年以降もきっとその魅力を解き放っていくだろう。

南馬越一義

南馬越一義

(株)ビームス シニアクリエイティブディレクター
1985年ビームス入社、2004年レディース統括部長、2010年3月より現職として活動。

【総評】

全体的にデザイン画としてのクオリティーの高い作品が多かったと思う。残念ながら作品によってはサンプル製作、製品化は難しいという判断があったが、運営側も、斬新なデザインを形にできる努力が必要だと思う。今、できるものからはイノベーションは生まれない。常に新しさとリアルさを念頭にデザインに取り組んで下さい。こんなの見たことないけどカッコいいとか、目から鱗の斬新さと、消費者が履いてみたい、被ってみたい、つけてみたいと思える身近さを兼ね備えたデザインが是非見たいです。

森肇

森肇

(株)松屋 バイヤー
1998年(株)松屋入社。紳士雑貨、紳士服、販売促進などを経て現在は紳士靴、紳士鞄などの仕入れを担当。

今年は富士山の世界遺産登録決定や2020年東京オリンピック開催決定など日本が久しぶりに沸いた年だったと思います。応募作品の中にも「楽しさ」、「喜び」を感じさせるデザイン画が多く見られました。一方、実際のものからインスピレーションしたデザイン画の中には、その物の形やイメージにとらわれ過ぎて新しいデザインへ抜け出せていないものもありました。今回の各賞は、デザインのコンセプト(理由)が明確なものが選び抜かれたと思います。デザイン画には、モノとして形づくられても画(え)のままであっても、見る人をHAPPYな気持ちにさせる不思議な力があります。デザインを仕事にすることを目指す方々には是非、人を幸せにする仕事という大きな役割を担う気持ちで立ち向かってほしいです。