第28回ザッカデザイン画コンペティション

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ゲスト審査員
台東ザッカ画コンペティション審査員のご紹介と貴重なインタビュー

青木明子

青木明子

AKIKOAOKI デザイナー
女子美術大学芸術学部ファッション造形学科卒業後、ロンドンのセントラル・セントマーチン学術大学へ留学。2014年、ウィメンズアパレルブランド“AKIKOAOKI”を立ち上げる。現在、東京コレクションでのファッションショーを中心に活動。

【総評】

受賞作品を見ていて、各作品、様々な意図があるように感じました。メーカーさんと試行錯誤していく中で、デザイン画という2Dから新たな発展があるものもあるかと思います。そういった発想と技巧の両者によって、更に昇華されていくことと思います。デザインとしての軸をブラすことなく、そして予期せぬブレをたのしめるような、力強い現物をたのしみにしています。

浅尾浩代

浅尾浩代

(株)松屋 銀座本店バイヤー
2004年株式会社松屋入社。婦人服売場に配属後、紳士特選、紳士鞄、紳士カジュアル売場の販売を経て現職。

【総評】

今回初めて参加させていただきましたが、「あったらいいな」と思わせるファッション性と実用性の両面を考えられた作品が多かったです。実際のお客様に販売する時はファーストインパクトが大切で、よく見ると機能が備わっていたり驚きが隠れているものが売れるものなのだと考えます。受賞作品もそのバランスが取れているものが選ばれていると感じました。

鴨志田康人

鴨志田康人

(株)ユナイテッドアローズ UA本部 クリエイティブディレクター
UA本部クリエイティブディレクターとして、顧客に感動を与えるような素晴らしいクリエイションを探求し続けている。
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【総評】

革製品の服飾雑貨は皮革の特性を熟知した職人技術によって支えられています。そこが布帛との大きな違いであり、その観点でデザインしているかを採点するポイントの一つにしました。と同時に作者自身のパーソナリティが感じられる独自性ある作品になっているか?伝えたいことがデザイン画を通して明確に表現されているか?受賞作品はこれらの観点で評価しました

研壁宣男

研壁宣男

support surface デザイナー
桑沢デザイン研究所在学中に繊研大賞等受賞。1989年渡伊。ROMEO GIGLIアシスタントデザイナーを経て、10 CORSO COMOにてオリジナルブランドNN STUDIOのチーフデザイナー。1997年よりALBERTO BIANIをメインにTRUSSARDI COLLECTION、INCOTEX等のブランドのデザインを担当。1999年よりsupport surface活動開始。2003年帰国、桑沢賞受賞。2006年より東京コレクション参加。2007年株式会社support surface設立。
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【総評】

ここ数年審査に参加させていただいていますが、デザイン画審査とはいえ絵の上手さより、アイディアの優れたものを選びたいと思っています。しかしながら不思議なことにアイディアがいいなと思ったものはデザイン画がうまい場合が多いような気がします。自分のアイディアを他の人に知ってもらいたい、理解してもらいたい、という意識の強さがデザイン画の表現のクオリティの高さにつながっているのでしょう。視点によってはデザイン力はプレゼン力とも言えると思いますが、その中でも、やはりデザイン画はプレゼンテーションにおける強力な武器だなと再認識させられました。

沼田真央

沼田真央

tamao デザイナー
多摩美術大学造形表現学部卒業。在学中にシルクスクリーンと出会い、布小物作家として活動後、シルクスクリーンと刺繍を組み合わせた手法で商品を製作するブランド“tamao”を立ち上げ、台東区内にアトリエショップを開設。

【総評】

デザイン画自体のクオリティが高いのと、商品化された後に消費者に届きやすいコンセプトの作品をという基準で選びました。具体的な仕様や素材の提案がある作品は2次元だけではなく、3次元になったときを想定してデザインしている説得力を感じられました。受賞者の皆さんはこれから、職人さんやメーカーさんと一緒にデザイン画を形にしていくという難しくも楽しい工程が待っています。なかなか経験出来ないとても貴重な体験となりますので、消費者の顔を思い浮かべながら自分が納得する作品を作り上げて下さい。

南馬越一義

南馬越一義

(株)ビームス 執行役員 ビームス創造研究所(HALS)所長 シニアクリエイティブディレクター
1985年ビームス入社、2004年レディース統括部長、2010年3月より現職として活動。
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【総評】

部門を横断して、面白い、惹きの有るデザインを送って下さる方が増え、興味深かった。実行委員会としてはなるべく多くの応募者の方に受賞してもらいたいと考えるでしょうが、今回の大賞を獲られた方のようにジャンルを横断し、トータルで高いクォリティと独自の世界観を持っているデザイナーには積極的に複数部門に応募頂き、各業種が協力して各アイテムが統一の世界観(同じ素材の手配や製造技術の共有など)で表現されると面白いし、新しい可能性も見えてくると思います。