有限会社井上鞄製作所

豊富な職人のネットワークを生かし
様々な素材のカジュアルバッグに挑む

information


  • ■ 事業内容

    メンズ・レディスの袋物製造卸・販売

  • ■ 代表名

    井上 修一

  • ■ OEM担当者

    井上 修一

  • ■ 資本金

    300万円

  • ■ 従業員数

    3人

  • ■ 所在地

    〒131-0033 墨田区向島5-30-2

  • ■ 電話

    03-3622-2262

  • ■ FAX

    03-5608-9553

  • ■ 取扱品目

    メンズ・レディスバッグ、革小物

  • ■ 自社ブランド

    WOLF&DOG

  • ■ E-mail

    info@inouekaban-heath.jp

  • ■ URL

    http://www.wolf-and-dog.com

▼ OPEN

東京の東エリアがいま注目されている。日本橋、浅草橋、馬喰町界隈(かいわい)には、カフェやクラフト雑貨店が次々とオープンし、CET(セントラル・イースト・トーキョー)という名称で若者の関心を集めている。井上鞄製作所は、そのさらに東、『東京スカイツリー』のおひざ元にある。再開発によって急速に変ぼうしていく街並みとは対照的に、同社のバッグ作りは頑固一徹だった。

墨田区向島にある井上鞄製作所は、1951年に井上茂十郎氏が設立した。1957年に息子の井上一郎氏が跡を継ぎ、ポストンバッグの製作で活況を呈した。現在は、創業者の孫にあたる井上修一社長が後継者となり、OEMのバッグ製造を担う。素材は、革が中心だが、創業以来培ってきた職人のネットワークにより、帆布やナイロン素材のバッグまで幅広く対応している。
「うちは鞄製作所と名乗っていますが、得意なのはバッグです」。井上社長が、あえて言葉を使い分けるのは理由がある。ダレスバッグやアタッシェケースなどのがっしりとした「鞄」と、トートバッグやボストンバッグのようなソフトな「バッグ」では、作り方も職人も異なるからだ。
「OEMメーカーの中には、両方の仕事をこなすところもありますが、私は、不得手なもの、できないものはきっぱりと断るようにしています。例えば、紳士向けのがっちりとした革の鞄や婦人用のフォーマルなハンドバッグがそうです。自分が満足できない商品を納めるのは、相手に対して失礼ですから。逆に、得意分野であるソフト調のバッグは、お客さん(得意先)の要望以上のものを納めるようにしています」
国内の生産数が年々減少していく中、メーカーが仕事を選ぶということは勇気のいることだが、井上社長には、「中途半端なバッグは作りたくない。自分の中での納得感が大切」という信念がある。物作りに対するストイックな姿勢は、バッグ職人だった祖父や父親譲りであることは想像に難くない。実際、職人の元には1日に何度も通い、作り手と売り手を強固に結ぶ架け橋として、両方からの信頼を集めてきた。

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アラフォー男性向けの
カジュアルバッグに強み

クオリティーに関しては頑固だが、バッグの企画やデザインに対しては柔軟なのが井上流だ。それは社長の経歴によるところが大きい。2社の大手メーカーを皮切りに、小売店、問屋と、バッグ業界を10年間も渡り歩いてきた。父の跡を継ぐ前に、作る側、流通させる側、販売する側、異なる目線でバッグ業界を見てきたことで、「売れるバッグとは何か、身を持って体験できた」と胸を張る。
2011年2月、井上社長のこれまでの経験、思いを結集した初めてのオリジナルブランドが発表される。ブランド名は「WOLF&DOG」。ターゲットは30~50代の男性だ。
「オリジナルブランドでは、自分と同じ世代の男性がオンオフを問わずに使えるバッグを提案しています。デザインはあえて統一せず、自分が好きなゾーン、興味あるゾーンを採り入れてきました。バッグ以外にも財布やベルトなどの革小物もあわせて展開する予定です」
70年代のアメカジ黄金期に青春時代を過ごした井上社長。そんな彼の好みがよく現れているのがトートバッグだ。厚手の帆布にレプリカジーンズに使うウォッシュ加工のデニムを用い、1点1点表情が異なる仕上げになっている。メンズブランドというが、同社のバッグは、もともとユニセックスなデザインが多いので、働く女性からも支持されそうだ。
最後に、今後増やしていきたいOEMの仕事をたずねた。
「可能であれば、洋服を扱うセレクトショップとの仕事を増やしていきたい。鞄屋ではなく、洋服屋が考えるバッグのほうが意外性があって、おもしろいものが作れるからです。それに難しい仕事ほど燃えるのが自分の性格ですし(笑)」
こうした市井の経営者や職人の自負がある限り、メイド・イン・ジャパンは、これからも信頼の証しとなり続けるに違いない。

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OEM企画進行について

TAITO FASION ZAKKA