株式会社協和

ランドセル作りで培った質実剛健な社風
スーツケース、ビジネスバックでも躍進

information


  • ■ 事業内容

    ランドセル、ビジネスバッグ、スーツケースの製造、販売

  • ■ 代表名

    若松 種夫

  • ■ OEM担当者

    南部 雅則

  • ■ 資本金

    9600万円

  • ■ 従業員数

    231人

  • ■ 所在地

    〒101-0031 千代田区東神田2-10-16

  • ■ 電話

    03-3866-7511(代)

  • ■ FAX

    03-3866-8932

  • ■ 取扱品目

    メンズバッグ、ビジネスバッグ、トラベルバッグ、スクールバッグ

  • ■ 自社ブランド

    HIDEO WAKAMATSU、EMINENT、オリビエ、ふわりぃ 他 

  • ■ E-mail

    m_nanbu@kyowa-bag.co.jp

  • ■ URL

    http://kyowa-bag.co.jp/

▼ OPEN

『協和』という名前は、一般の消費者にはなじみが少ないかもしれない。だが、その名を知らなくとも、かつて協和のランドセルにお世話になった人は、相当数にのぼるはずだ。同社は、平成8年頃までランドセル製造で国内トップシェアを誇っていた。現在でこそ首位の座を譲ったものの、ランドセル作りが協和の物作り哲学の原点になっていることに変わりない。

「ランドセル作りの難しさは3つあります。まず6年間保証が前提となっていること。見た目で差別化を図れないこと。さらに、大人が製品の良しあしを判断できないことです」。しかし、この制約の多さが協和の鞄作りの技術を向上させたと、同社の若松秀夫専務はいう。
「6年間保証は、品質への徹底したこだわりを培いました。外観で違いを出せないことは、逆に見えないところで勝負する技術を生みました。子供たちための鞄を作っていたことは、ユーザーの立場に近づこうという強い意志を生み出しました」
ランドセル作りで培った、この3つのポリシーが新たな分野を開拓した。それが25年ほど前に始めたスーツケースの製造である。
「ランドセルとスーツケースは、形こそ全く違いますが、どちらもタフでなければいけないという共通項があります。ただし、スーツケースでは弊社は後発ですから、品質だけでなく価格面でも勝負すべく、中国と台湾で生産を行っています。海外生産の実績はすでに20年以上あり、現地事務所を通じて、常に密接なやりとりを行っています」
1980年代以降、海外旅行が身近になったこともあり、現在、スーツケースの売り上げは、同社の売り上げ4割を占めるまでに成長した。さらに、近年では、「HIDEO WAKAMATSU」の名を冠したビジネスバッグをはじめ、自社ブランドの売上げも好調だ。ちなみに、自社ブランドと相手先ブランドの売り上げ比率は、ランドセルでは半々、スーツケースとビジネスバッグでは、8割が自社ブランドだという。

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自社ブランドと60の直営店が
新たな価値を生む

千葉県野田市にあるランドセル製造工場(最上段)。品質を保つため社内で一貫生産を行っている。負荷のかかる個所は、手縫いで補強する(最下段)。「6年間保証」を徹底するため、修理体制にも力を入れている。
ランドセル製造を中核にして、順調な発展を遂げてきた協和の強みは、ほかにもある。それが全国60ヶ所で展開している直営ショップだ。他社のバッグも扱っているものの、売り場を通じて消費者の評価がダイレクトに開発の現場に伝わってくる。そうなると、自社ブランドの追い風は強くなる一方だと思うが、実際には相手先ブランドの受注件数も増えているという。
「というのは、自分たちのブランドを掲げることで、いままで当社を知らなかったところから引き合いがくるようになったからです。特に、異業種から依頼は増えました。店頭で私どもの商品を見て、こんな鞄が作れるなら、こんなものを作れないかと具体的な提案をいただくようになりました」
その一例が、雑誌「世田谷ライフ」と「世田谷コンシェルジュ」の女性たち、「HIDEO WAKAMATSU」の3社で共同開発した婦人バッグだ。きっかけは、雑誌の取材で協和を訪れた世田谷コンシェルジェたちが、同社の機能的なビジネスバッグに魅せられ、ぜひ女性用も作ってほしいと頼んだことだった。その完成披露は世田谷のギャラリーで行われ、雑誌の誌上通販、「HIDEO WAKAMATSU」の自由が丘店でも販売されることとなり、女性たちにもその名前が知られるようになった。
「いま製造業では、アウトソーシングの時代だといわれ、工場を持たないことがよいという見方もあります。しかし、他社が作った部品を集めて組み立てるのは、私は本当のメーカーではないと思っています。どちらがもうかるかという話ではなく、部品ひとつから図面を起こしていかないと、ほかと違う商品は生み出せないということです」
その言葉には、戦後60年にわたって、鞄業界を見据えてきたメーカーの揺るぎない自信が感じられた。

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