株式会社シゲマツ

売れ筋情報をつかんだ企画力に定評あり
スポーツ帽子の製造にも積極的に取り組む

information


  • ■ 事業内容

    帽子企画、製造、および卸業全般

  • ■ 代表名

    重松 良克

  • ■ OEM担当者

    安食 沙映子

  • ■ 資本金

    4000万円

  • ■ 従業員数

    100人

  • ■ 所在地

    〒103ー0012 東京都中央区日本橋堀留町1-8-11

  • ■ 電話

    03-5614-1004

  • ■ FAX

    03-3249-1004

  • ■ 取扱品目

    帽子、マフラー、雑貨類

  • ■ 自社ブランド

    AVIREX、TOROY、MAOZI、GOOD YEAR

  • ■ E-mail

    ajiki@shigematsu-hat.com

  • ■ URL

    http://www.shigematsu-hat.com/

▼ OPEN

国内に拠点を構える製造メーカーがコストダウンのため、海外に工場を移転するケースは珍しくない。帽子メーカーのシゲマツは、それとは真逆の流れで成長を遂げてきた。中国、ベトナムに自社工場を開設した後、2009年に大阪・長田に自社工場を新設。国内マーケットの冷え込むなか、なぜいま「メイド・イン・ジャパン」に力を注ぐのか。その背景には、日本の帽子作りの技術を次世代に残したいという経営者の強い信念があった。

帽子メーカーのシゲマツは、帽子問屋に勤めていた重松章氏(現シゲマツ会長)が1973年に独立したことに始まる。当初は、大阪市内で帽子の小売業を営んでいたが、すぐに問屋業に転換。その後、1995年に中国・福建省に自社工場を設立したのを機に、帽子製造を事業の柱に据えるようになった。92年には東京に支社を設け、現在は主にアパレルブランドのOEMや問屋向けの紳士帽、婦人帽を手がけている。2代目社長の重松良克氏(36歳)に、これまでの業態転換の理由をまずうかがった。
「私どもが問屋業を営んでいた時代は、国内需要が十分にあり、商品の供給が追いつかない時代でした。私どものような後発の問屋には、必要なときに商品が回ってこないこともありましたし、国内メーカーの生産キャパシティーも一杯でした。必要にせまられ、台湾と韓国の協力工場から商品を独自に仕入れはじめたのがきっかけです」
ご承知のようにファッション業界は、スピードが命だ。特にゴールデンウィーク前の4月、5月は勝負時で、商品を欠品させることはできない。そこで、1995年に中国・福建省に自社工場を設立。2004年にはベトナム・ドンナイ省にも自社工場を設立した。現在は、協力工場を含めると海外10カ所に製造拠点を保有し、OEMメーカーとして帽子業界のあらゆるニーズに応えている。
「工場ごとに得意分野が違うので、帽子であれば、ほとんどのジャンルに対応できます。中国工場では、日産7000個もの帽子を製造できます。さらに、中国、ベトナムの工場と毎週、コンテナを行き来させているので、スピード納品、安定供給には自信があります」と重松社長は胸を張る。
試作品作りに関しても大阪と東京にそれぞれ専任スタッフが配置し、柔軟かつ迅速な対応を実現している。まとまった数の帽子製造を委託したいと思っている小売店や問屋には、最良の選択肢となりうるはずだ。

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高品質なニット帽を国内生産、
海外市場進出も開始

通常、海外に複数の製造拠点を持つメーカーは、コストを重視し、量販店向けの商材を得意とするが、シゲマツの場合は、それだけに限らないのが興味深い。2009年に新設した国内工場では、高品質なニット帽を生産し、百貨店やセレクトショップ向けに高価格帯のOEM商品を供給している。そこには、幅広いニーズに対応したいというメーカーとしての使命感と、何より日本の帽子作りの技術を残したいという経営者の信念がある。 「中国の技術は相当高いところまで来ています。しかし、日本で作った帽子とまったく同じ物が作れるかといえば、やはり違う。微妙なかぶり心地やシルエットの違いは、日本人の繊細な感覚と緻密な技術でないと表現できません。そうした高度な帽子作りの技術を次の世代に伝えなければならないと思っています」
国内の帽子製造業の衰退を防ぐために、シゲマツでは、経営難に陥った帽子メーカー3社との資本提携を行っている。国内のグループ工場を入れると、社員数は100名を超える。2006年には、『MAOZI(マオズ)』という小売り専門の子会社を設立し、全国約30カ所で若者向けの帽子を販売。店頭で得た売れ筋情報を本社へフィードバックし、提案型の営業に努めている。 「私が営業担当に常々いっていることがあります。ひとつは『断るな』ということです。断ったら、お互いゼロにしかなりません。社員には、『これは無理ですが、これはどうですか』という代替案を必ず提案するようにいっています。もうひとつは、『プラスアルファの提案』です。得意先からの宿題がひとつだけだとしても、プラス10個の提案を行う。そのため社内にデザイナーを20名配置して、シーズンごとに企画提案を行っています」
最後に、これから強化したい分野は何か、重松社長にうかがった。
「高機能な野球帽やハットなど、スポーツ分野の開拓に力を入れています。10年前にゴアテックスの指定工場になってから、大手さんとの取引もずいぶん増えました。大学の研究室と共同で抗菌効果の高い素材も開発しました。数はまだ少ないのですが、メイド・イン・ジャパンの自社ブランド製品を、ヨーロッパと中国市場に流通させる取り組みもスタートしました。日本国内だけでなく、海外市場も含めたグローバル展開を考えている企業から依頼があれば、多いに応援させていただきたいと思っています」

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OEM企画進行について

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