受賞作品
prize
Samu shoes
akin Niayesh(タキン・ニアエシュ)
Doncaster Secondary College
鴨志田氏 : なんだこの靴!? 最初に目にした時の強烈な印象が忘れられません。格好良いのか一瞬分かりませんでした。グロテスクにも感じるし評価するかどうか迷いましたが、何度か目にしているうちにそのユニークで個性的な魅力に引き込まれていきました。実際に作れるのか、履き心地はどうなのか、課題も多いですがポテンシャルの高い大賞に相応しい作品です。
八木氏 : 足袋とスニーカーという組合せが、いかにもというデザインではなくオリジナリティのある世界観になっていたのが良かったと思います。新しいデザイン構造をしているので制作上難しい部分もあるかもしれませんが、だからこそ上手く仕上がればとても新鮮な作品だと思います。
Marshmallow
『Marshmallow』 Victoria Alferonok(ヴィクトリア・アルファロノク)
浅尾氏 : ジャバラ部分が薄い革で繊細に表現できれば、美しいバッグになりそうだなと感じました。シンプルだけれども存在感がありました。
バイカラー帽子
金 智希(キム ジヒ)
文化服装学院
鴨志田氏 : 最初は印象が薄かったのですが、できあがったものをイメージしてみると、結構リアリティがあってお洒落だなぁと思いました。早く製品になったものを拝見したい作品です。
REVIVAL
阿部剛丸(アベタケマル)
株式会社オンワード樫山
南馬越氏 : デザイン画のクオリティの高さ、ファッションセンスの良さ、商品化した際にマーケットでウケそうなリアリティを評価しました。
サスティナビリティ巾着ポーチ
前田 愛(マエダ アイ)
東京モード学園
南馬越氏 : ほっこりする絵柄にあったら可愛いなというデザイン。和モダンな感じも時代と合っていて良いです。
Samu shoes
Takin Niayesh(タキン・ニアエシュ)
Doncaster Secondary College
ノスタルジックなモチーフを作者の再解釈によってデザインに取り入れているのが、スニーカーでの単なる現代性よりも、さらに1つ進んだ新しさを提案していると感じました。また、レザーでデザイン画にある質感をどこまで表現できるのか実際に見てみたいと思わせられました。
世界一ラブリーな革靴
市川こず恵(イチカワコズエ)
マロニエファッションデザイン専門学校
タイトルどおりに可愛いくファニーで、ロマンチックなデザインです。
フリル部分ですが、革素材だけではなくチュールなどの布帛とミックスすると、より一層グラデーションによるデザインの奥行きが広がるように思います。
バイカラー帽子
金 智希(キム ジヒ)
文化服装学院
シンプルなアイディアとデザインですが、今の気分を上手く取り入れられています。また、シリーズ化してバリエーションを増やしていけそうなポテンシャルも感じられたので選ばせていただきました。
AMBIGUOUSNESS
阿部剛丸(アベタケマル)
株式会社オンワード樫山
バッグというカテゴリーにはまらない作品で審査会では物議を醸しましたが、新しい物事は往々にして既成概念から逸脱したところから生まれます。すでにアパレル業界でご活躍されているようですが、スタイリッシュでデザイン画のレベルも高く、迷わず審査員賞に値する作品です。
南馬越氏:トレンチコートとセットという今審査会で議論を巻き起こした問題作。クールでスタイリッシュ、そしてミニマルなデザインは高いセンスとクオリティを持っており、今のマーケットにもマッチしています。業界の枠を超えて新しいバッグの在り方を模索するきっかけになるのではないかと感じます。
Yaejin Suh(ヤジン・スー)
分かりやすいデザインで真っ先に目に入った作品です。デザイン画のもつ洗練された雰囲気のまま商品化できそうだと感じ選びました。シンプルながらどことなく和を感じさせるところも魅力的でした。
このコンペで大賞を受賞できてとても驚きましたが、その上審査員賞まで受賞できたことは衝撃的でした。受賞を伝えるメールを見たとき午前2時でしたが、すぐにベッドから飛び起き、その後は眠れませんでした。表彰式に参加できなかったことは残念でしたが、いずれにしても今回賞に選ばれたことをとても誇りに思います。「Samu Shoes」をデザインし、それが認められたことで、今のやり方を続けていけば自分が良いデザイナーになれるということを証明できたと思います。最後に改めて今回の受賞に感謝いたします。