REPORT

「DISCOVER YOUR NEW BASICS」江戸桜通り地下歩道に開店!

2025年7月5日(土曜日)と7月6日(日曜日)の2日間。日本橋の商業施設コレド室町の地下、江戸桜通り地下歩道に「したまち小粋マーケット」が開店しました。今回のテーマは「DISCOVER YOUR NEW BASICS」。感度の高いショップや若い来訪者が増え、より洗練された街へと進化している日本橋を舞台に17のブランド/企業に出店いただきました。ベーシックでこだわりが詰まった“ちょっと良い品”をお届けしたマーケットの模様をカテゴリーごとにご紹介します。

<靴>

暑さが増し、湿度も高かった会期中、足元を軽やかに涼しく演出するサンダルが人気を集めました。カスタマイズ可能で機能的、かつ足元をおしゃれに彩る靴のブランド「U-DOT」では、メタリックシルバーやホワイト、ナチュラルベージュといった見るからに涼し気なサンダルが大好評。多くの方に、好みの色や素材の革を選ぶ楽しさにあふれたブランドの魅力に触れていただきました。今回のイベントを機にさらに人気が高まりそうです。

ずっと履いていたくなる--。そんな快適な履き心地とオリジナリティのあるデザインで定評のある「KUTSUNE」でも、主役はサンダルでした。人気の的は、窮屈な靴を履き続けたことで少し変形してしまった足を巧みに隠しつつ、見栄えのするバタフライ型に仕上げたレザーサンダル。見ているだけで楽しくなる個性的なディスプレイも集客に一役買っていました。

軽やかなサンダルが人気を集める一方で、圧倒的な存在感を放っていたのが黒い靴だけを扱う「SEAM.SHOES」です。コンセプトは「ジェンダーレス」「エイジレス」「シームレス」。年齢や性別に関係なく、オン/オフを問わずどんなスタイルやシーンにも溶け込む定番の黒い靴を展開しています。種類はモンクストラップ、ローファー、レースアップの3つ。「靴をこのようなアプローチで展開するなんて」とお客様から驚きと感嘆の声が寄せられていました。

<バッグ・小物>

連日の暑さの中、バッグや小物類など革製品を扱う店ではどこも「小物類の人気が圧倒的に高い」との声が聞かれました。「革財布のお店 mic」で好評を博したのは、革をあしらったiPhone用ケースのほか、カラーバリエーション豊富なキーチャーム、最低限のお金とカードをしまえるポケットサイズのミニ財布です。革の魅力を引き立てるデザインと使いやすさ、そして安心のアフターケアが人気のポイントでした。

「使う人の日常に寄り添うバッグ」がキャッチフレーズのバッグや小物類を展開している「清川商店」では、ころんとしたフォルムが愛らしい2ウェイリュックのほか、持ち手に牛革を用いた帆布のバッグが人気でした。カジュアル一辺倒になりやすい帆布のバッグに牛革が加わることでフォーマルなテイストがプラスされるからでしょう。多くの女性のお客様に支持されていたようです。

ずらりと並んだがま口のバッグで独自の世界を演出していたのが「EBINE-エビネ-」です。艷やかな革に真鍮のがま口をあわせたバッグは、使いやすく個性的で愛らしさが光ります。がま口に関心を持って手にされるお客様が多く見受けられました。伝統的な藍染織物である武州藍染を施した革を採用した財布類も注目を集めていたシリーズです。

タンニン鞣しのオイルレザーを使ったバッグや小物のクオリティに定評がある「ANNAK」。今回の出店では涼しさと特別感をもたらす、キラキラと輝くシルバーやゴールドのバッグや小物類が好調でした。とりわけ人気だったのは軽量のトートバッグやミニショルダーです。フラップを開けるだけで中身をすべて取り出せる2つ折り財布のサンプルを試し、機能性の高さにうなるお客様が続出していました。

屋号入りの温かみのある木の什器が特徴的な「山藤」は、「涼しい革」「軽い革」と打ち出してお客様の視線や関心を集めていました。革ならではの質感をアピールした財布などの小物類のほか、新作のミニバッグ「コルド」(イタリア語で“角”)も大人気。エイジングを楽しめる革の質感を活かし、都会的でモダンなデザインに仕上げたこのバッグは新しいお客様の獲得につながったようです。「山藤」の新たな可能性を感じさせる一品となりました。

レディース向けのバッグブランド「ペトラルカ(Petrarca)」を展開している「KIKUHIRO」は、看板商品でもあるキューブ型の「MONAハンド」が行き交うお客様の注目を集めていました。約40種類の革の中から好みの色を選んでオーダーできるサービスも人気を後押ししていたようです。日本古来の上品な藍染「ジャパンブルー」で仕上げた財布シリーズも集客の要でした。

ビビッドな色から繊細なニュアンスカラーまで揃えた充実のバリエーションでお客様を獲得していたのがアップルウォッチバンドの「BAMBI」です。ウォッチバンドに加えて、革小物シリーズの「GREDEER」では松坂牛を使ったカードケースも販売。松坂牛独特の艶と光沢、金魚や桜の透かし彫りの鮮やかさがお客様の目を惹きつけていました。

伸縮性がある画期的な本革製のベルトが絶好調だったのが「長沢ベルト工業」です。20cmほども自在に伸びる機能と本革の上質感、そしてエイジングしたときの艶感を丁寧にお客様に伝えることで確実に購買につなげていました。アフターケアには「永年保証」を掲げ、後回しにしがちな服飾アイテムであるベルトの可能性を最大限に引き出していました。

<帽子>

30℃を超える暑い日が続いた会期中、帽子のブースには強い日差しから頭を守りたいというお客様が大勢、来店されました。「ATRENA」では、「かぶるだけで木陰にいるような感覚」をコンセプトに開発した体感-10℃の独自の遮熱効果を備えた「コカゲル」が大人気。豊富なラインナップや洗濯機で気軽に洗える手軽さも大好評でした。

シンプルな中にトレンドを取り入れたデザインでお客様の支持を得ていたのが「マルコ帽子店」です。洗い加工をかけた柔らかなニュアンスカラーの麻のメトロハットや、バックにスリットが入ったバケットハットは幅広い層の支持を獲得しました。取り外し可能なドローコードも人気に拍車をかけていたポイントです。中折帽子を買い求める男性客の多さも印象に残りました。

<文具・雑貨・その他>

自然と無理なく正しい持ち方がキープされ、手に馴染む色鉛筆セット「キャメルクローバー」を始め、0.9mmの鉛筆型のシャープペンなど、ナチュラルなテイストの筆記具を展開していたのが「キャメル鉛筆製作所」です。本業はOEMのため、消費者に直に接する機会は今回が初とのこと。「お客様の意見は商品開発の参考になる」とはスタッフの弁。同社のこれからの挑戦が楽しみです。

和の心で収納する箱「一畳」、畳のコースター、畳のペンケースなど、「和」を追求したユニークな製品でお客様の関心を惹きつけていたのが「DeuxH」のブースです。「一畳」は、中に米や海苔、佃煮など、おにぎりを作れる材料を詰めた異色のボックス。動画などを駆使して日本の食文化の発信に力を入れています。中身を消費した後は畳製の箱や蓋をインテリアとして使えるというアイデアの秀逸さも人気の要因です。

和紙で作った紙のお皿「落水」が注目の的だったのが三和紙工のブースです。和紙独特の色や模様のお皿は上品で美しく、お客様からは「本当に紙でできているの?」という質問が寄せられ、実際に手にとって紙であることを実感する方が多数。軽くて割れず、持ち運びも簡単な紙のお皿の可能性を感じました。

「和」の美しさを強く印象づけていたのが、「マツヤ服飾刺繍」の「立体刺繍畳」です。畳に文字や絵を鮮やかに刺繍した「立体刺繍畳」の迫力は満点。木の温もりと糸の光沢を生かした刺しゅうアートの「木刺」とあいまって独自の世界観をお客様に伝えていました。ブースで実施していた「ヒノキチップの詰め放題」も集客に貢献し、多数のオーダーが寄せられました。

今回の会場は、古くから日本を代表する商業地として歴史を刻んできた街・日本橋。東京メトロ三越前駅の改札から非常に近く、コレド室町や日本橋三越といった大規模商業施設を結ぶ地下通路に面していることもあり、多くのお客様にお立ち寄りいただきました。若い世代から高齢の方までカップルでの来店が目立ち、それぞれ思い思いにお買い物を楽しんでいる光景が印象的でした。たくさんの方が日本橋で見つけた“ちょっと良い品”にご満足いただけたのではないでしょうか。

今回のしたまち小粋マーケットに足を運んでいただいたお客様、各ブランドや関係者の皆様には心よりお礼を申し上げます。

最後に、次回の「したまち小粋マーケット」の開催予定をお知らせいたします。
次回もお楽しみに!!
ありがとうございました。

□■□開催概要□■□

「したまち小粋マーケット  in 代官山 蔦屋書店」
<会  場> 代官山 蔦屋書店 屋外スペース
<開催日時>2025年10月25日(土)~10月26日(日) 11時~17時

おしゃれで洗練された街、代官山でたくさんの方々と出会い、台東区周辺で丁寧に作られた品々に触れてほしい。モノづくりの音や景色を通して、私たちの産業の魅力を知ってもらいたい。そんな想いを胸に、東東京を飛び出して代官山に出店いたします。