受賞作品
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第36回ザッカデザイン画コンペティション 受賞作品

ゲスト審査員の総評

■勝井北斗

ミントデザインズ デザイナー

デザインをしていれば、悩んだり行き詰まったりするのは当たり前のことです。大切なのは、そのときに思考を止めず、自分で考え、選び、決めることだと思います。試行錯誤を重ね、その判断を自分自身で引き受けていく姿勢が、結果として表現の強さや説得力につながっていきます。ぜひ、そのプロセスごと楽しみながら制作に向き合ってほしいと思います。

■八木奈央

ミントデザインズ デザイナー

今回も多彩なアイディアとデザインの作品を拝見し、選考には大いに悩みました。発想の面白さ、審美性の高さ、新規性など評価軸はさまざまで、毎回判断に迷います。最終的には、完成した姿を想像したときに強く心が動き、「ぜひ見てみたい」と感じさせてくれる作品を選びました。

■鴨志田康人

株式会社オフィスカモシタ 代表取締役/株式会社ユナイテッドアローズ クリエイティブアドヴァイザー

生成AIを使った作品が多かったからか、表層的な作品が多かったように感じます。革製品のデザインを考えるのであれば、実際にさまざまな革を直に触って違いを感じ取るなどして五感を使って考え抜いてカタチにする。自分自身の感性を磨き美意識を高めることを大切にしてください。それこそがモノづくりの面白いところです。AIはあくまで表現方法の手段の一つです。

■南馬越一義

江戸川大学経営社会学科教授/株式会社ビームス ディレクターズバンク ディレクター

授賞式でもお話ししましたが、応募作品、受賞作品のほとんどが生成AIによるものになりましたが、受賞者の皆さんに実際にお会いすると、皆さん個性的で、光るセンスを持っていらっしゃいました。AIを使いこなすのも磨いたセンスが必要なのだと感じ、皆さんのクリエーションに希望を感じました。

■巌谷緑介

松屋銀座本店 メンズバイヤー

前回以上に画像生成AIを用いた作品が増えましたが、それによりデザインの本質がより鮮明に見えたコンペティションでした。表層的な美しさではなく、コンセプトや機能が造形と深く結びついたものこそが良いデザインだと強く感じます。 今回選出した作品には、まさにそれらがデザインへと昇華された力強さがありました。道具が進化する今こそデザインの真の意味を見つめ直し、「本当のデザイン」を追求されることを期待します。

大賞

クツ部門

静寂の球体


SHENG SHI

学生

この度は大賞ならびに審査員賞を頂けたこと、とても光栄に思います。試行錯誤したシルエットの中から生まれた、日常に溶け込みつつも非日常を味わえる一足です。追求したのは、無駄を極限まで洗練させたアッパーと、彫刻的な球体ヒールの鮮やかな対比です。この賞を糧に、これからも自分にしか描けない唯一無二の世界観をクリエイションを通じて届けて参りたいと思います。

最優秀賞

カバン・バッグ部門

Two Scene


水沼 快

学生

素晴らしい賞とコメントをいただきありがとうございます。普段はデジタルやAIを用いることも多いのですが、今回は温かみのあるアナログスケッチで表現してみたいと考え制作しました。バックの構造についても成立を意識し考えましたので、このように評価していただけたことを大変嬉しく思います。

ベルト・サスペンダー部門

キョロベルト


今井 みゆき

社会人

この度は素晴らしい賞をいただき、本当にありがとうございました。とても感動して最高の思い出になりました。 この作品は、シンプルながらユニークで楽しいデザインのベルトです。 この経験を大切に、日々精進していきたいと思います。ありがとうございました。

帽子部門

ZERO ONE digital hat


三浦 和俊

社会人

今回も受賞でき、嬉しく思っています。 デジタルが「0」と「1」の2進数でできていることを考えると 実物の帽子も「0」と「1」で構成したら、面白いデザインができるのでは?と考えデザインしてみました。

審査員賞

勝井 北斗 選考作品

カバン・バッグ部門

監鞄


武藤 海斗

学生

この度はこの様な賞を頂き大変光栄です。 受賞に至るまで、長期に渡り私の作品を審査していただきありがとうございます。賞だけでなく貴重なお話も沢山聞かせていただき、今回の経験を学業や将来の活動に反映させていきたいです。

〔勝井 北斗 氏コメント〕
実際に制作できるか、使い勝手は未知数ではありますが、見た目のインパクトとユニークな造形美に惹かれ、今回の選出としました。

八木 奈央 選考作品

財布・小物入れ部門

PIN PIN


東 由美

この度は優秀賞と審査員賞をいただきましてありがとうございます。 飼っている8歳のうさぎ♂がモチーフです。 高齢期になりまったり過ごす時間が増え、いつも睡魔との闘いをしています笑。 その後ろ姿が愛おしく、それを形にできればと思いデザインしました。 毎年素敵なデザイン画が多くある中、手書きでの応募は勇気が入りましたが、描いていてとても楽しかったです。 今後もこの賞と八木様のお言葉を励みに精進してまいります。

〔八木 奈央 氏コメント〕
ウサギという親しみやすいモチーフを、耳と尻尾という象徴的なディテールに絞って表現した点を高く評価しました。あえて全体像を描かず、見る側の想像力に委ねる構成が印象的です。また、タイトル「PIN PIN」の由来やアイテムのプロフィールなど、デザインの背景にあるストーリーまで丁寧に考えられている点も魅力でした。

鴨志田 康人 選考作品

クツ部門

アイヌシューズ


加藤 桃華

学生

この度は大変名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。 この作品は靴に北海道の先住民族であるアイヌ民族伝統の文様を採り入れたものになっています。アイヌ文様は主に「悪いものが入らないように」という願いが込められていて、その形は様々です。 漫画などでアイヌについて知る機会はあるかもしれませんが、より多くの方に知って欲しいと思いこの作品を作成しました。 これからも、作成する上でストーリーや、作品に想いを込めることを大切にしながら精進していきたいと思います。

〔鴨志田 康人 氏コメント〕
アイヌ文化が身近にあったという北海道生まれの加藤さん。アイヌの伝統工芸の刺繍を用いた靴は温もりを感じる素敵な作品です。独自性のあるローカルな文化だからこそグローバルに響く強さを持っている好例といえるでしょう。

南馬越 一義 選考作品

カバン・バッグ部門

Two Scene


水沼 快

学生

〔南馬越 一義 氏コメント〕
応募作品のほとんどが生成AIでの作品になる中、どアナログでユーモアがある本作にとても惹かれました。やはりこのようなセンスは、AIによる表現ではまだまだ難しいんじゃないでしょうか。

松屋銀座賞

クツ部門

静寂の球体


SHENG SHI

学生

 

〔巖谷 緑介 氏コメント〕
コンセプトと造形のバランスが素晴らしく、百貨店の店頭でお客様の感性に響く美しさへと昇華されていました。銀座に相応しい品格と作り手の意志を感じる魅力的な作品であり、その完成度の高さから選出させていただきました。受賞おめでとうございます。

優秀賞

クツ部門

  • アイヌシューズ

    加藤 桃華

    学生

  • BALLOON SHOES

    末包 美優

    学生

  • Color Shift

    田部井 怜生

    学生

カバン・バッグ部門

  • 雷雲鞄

    合庭 元之助

    学生

  • the case

    CHU YI YUN

    学生

  • Ma - 間

    寺尾 すず

    学生

    この度はこのような機会をいただき、ありがとうございます。
    「Ma-間」は、余白や間に宿る感情や気配を形にした作品です。
    日常の中にある曖昧で静かな瞬間を、ザッカという形で表現しました。
    今後も自分なりの視点で、感覚に残るものづくりを続けていきたいです。

財布・小物入れ部門

  • bRING

    佐藤 愛緒

    学生

    この度はこのような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。日々の試行錯誤が形になり、とても嬉しいです。関わってくださった方々への感謝を忘れず、これからも人に届く表現を探し続けたいと思います。

  • PIN PIN

    東 由美

  • Glasses case Double sided

    三浦 和俊

    社会人

    普段、サングラスとメガネを持ち歩く時、一つ一つケースを出し入れするのが面倒だと感じていました。
    そこで首からかけられる、表裏で、メガネやサングラスを収納でるケースがあればと思いデザインしました。
    縁の文字はメガネという単語を、英語・スペイン語・フランス語で表したアクセントとしてデザインしています。

ベルト・サスペンダー部門

  • 飾り切りベルト

    佐野 正貴

    学生

  • 裾ベルト

    仲澤 裕

  • わんちゃんベルト、小物入れ

    伴 郁実

    学生

帽子部門

  • stretch brim hat

    今西 康暢

    社会人

    この度は選出していただき、誠にありがとうございます。
    今回、レーザーカットの技術を活用し、これまでにない新しいファッション体験を生み出せないかと模索しました。
    変化するパターンの表情と、そこから漏れ出す影に着目し、「影をまとう」というコンセプトに辿り着きました。
    この賞に恥じぬよう、今後もさらなる研鑽を重ねてまいります。

  • 建築構造

    石 孟融

    学生

    素材の可能性と造形の美しさを大切にしながら、自分らしい視点で表現することに挑戦しました。
    まだ学ぶことも多いですが、今回の受賞を励みに、これからも自分らしいデザインを追求していきたいです。

  • MERGE

    本田 弘子

    数年前このコンペの授賞式で拝見した東ハット様の帽子の美しさに影響され帽子に興味を持ち好きになりいつか自分でも帽子をデザインしたいと思ったことが今回応募のきっかけです。初めてデザインした帽子で入賞でき、とても嬉しく思います。帽子作画は自作で、AIは人物モデルのみに使用しましたがPC手描きとAIの合成でデザイン画を作るのは新鮮で楽しい経験でした♪

レザーイノベーション部門

  • アーバン・ハリネズミ

    安藤 優丹

    学生

    この度はザッカデザイン画コンテストに入賞し、授賞式に参加させていただき大変光栄でした。自分の作品が評価されたことを実感し、今後さらに感性と技術を磨いていきたいと強く感じました。支えてくださった皆さまに心より感謝いたします。

  • 汪 篠晴

    学生

    受賞できましたことを心より嬉しく思います。
    試行錯誤を重ねた時間は大きな糧となり、自分自身と向き合う貴重な機会となりました。
    これからも枠にとらわれず、表現の可能性を広げながら挑戦を続けてまいります。

  • レザースピーカー

    銭 蕾

    学生

  • トカゲの尾ネクタイ

    陳 子霖

    学生

    今回の作品「トカゲの尾ネクタイ」は、“失われること”や“切り離されること”の中にある、新しい価値や再生の可能性を表現したいという思いから生まれました。トカゲが尾を失っても再生する姿に着想を得て、欠落や変化を単なる喪失ではなく、新たな始まりとして捉える視点を形にしました。今回の受賞を励みに、今後も物語性と意味を持つデザインを追求していきたいと考えております。