有限会社丸ヨ片野製鞄所

特定のスタイルや技術に固執しない
柔軟な経営が魅力的な鞄を生む

information


  • ■ 事業内容

    革鞄の企画・製造

  • ■ 代表名

    片野 一徳

  • ■ OEM担当者

    片野 一徳

  • ■ 資本金

    300万円

  • ■ 従業員数

    5人

  • ■ 所在地

    〒130-0011 墨田区石原4-21-4

  • ■ 電話

    03-6279-8991

  • ■ FAX

    03-6279-9011

  • ■ 取扱品目

    レディスバッグ、メンズバッグ、革小物、革アクセサリー

  • ■ 自社ブランド

    Vassel、PICTURE、amici

  • ■ E-mail

    info@maruyo.in

  • ■ URL

    http://www.maruyo.in/

▼ OPEN

「丸ヨ」とは、『丸ヨ片野製鞄(せいほう)所』の創業者である片野義郎の名を丸く囲んだトレードマークにちなむ。同社が手がけている革のバッグは、実に多彩だ。いかにも頑丈そうなレザートートから上品なフォーマル鞄まで、相手ブランドの要望に臨機応変に対応してきた。ショールーム2階には、そのノウハウを生かした革のクラフト教室も併設。人気を博している。

丸ヨ片野製鞄所は、名古屋出身の片野乙吉さんが戦前に始めた革問屋に始まる。鞄作りを行うようになったのは、息子の片野義郎さんが引き継いでから。昭和33年には、現社名に変更し、主に学生鞄の製造を手がけてきた。そして、3代目の片野一徳さんの代になってからは、ハンドバッグ製造に転換を図り、アパレルブランドや"マンションメーカー"からの依頼で鞄を作るようになった。
「マンションメーカーとは、社員が数人の服飾関係の会社です。デザインだけを自社で行い、縫製加工は、外注です。できあがった商品をカバンに詰め込んで、商店街の洋品店やブティックに売り込みに行きます。30年前のファッション業界には、そんなマンションメーカーがたくさんありました」
しかし、昭和50年代後半から、他の製造業同様、生産拠点は海外に移り、苦戦を強いられるようになった。地元の同業他社が倒産、廃業に追い込まれる中、同社がこれまで善戦してこれたのは、ひとえに片野社長の感性によるところが大きい。美術家でもある彼は、昭和40年代から革をキャンバス代わりにしたアート作品を個展で発表してきた。
「誤解を恐れずにいえば、われわれは製造メーカーではないと思っています。得意先の要望通りに鞄を作るのではなく、そのイメージをどれだけ豊かに表現できるかを重視しています。ですから、徹底的に得意先のヒアリングをして、要望を聞き出していきます。その上で、特別な技術が必要であれば、それが最も得意な職人をコーディネイトします。得意先のさまざまなニーズに対応できる柔軟さとセンス、職人の采配(さいはい)の妙、これが弊社の強みです。いわば、鞄作りのコンサルティング会社といったところです」

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メイドインジャパンの
新たな可能性を追求

これまでOEM(相手先ブランドの生産)だけを行ってきた同社だが、海外生産に対抗すべく平成18年に自社ブランドを立ち上げた。それのひとつが「Vassel(ヴァッセル)」だ。
「ヴァッセルは、アートと日常生活の融合をコンセプトにしています。身の回りにある台所の道具を、墨田区の伝統的な加工産業である豚革を使って形にしました。従来の鞄のイメージを一新させるべく、遊び心を最大限に表現しています」(企画営業・四井侑さん) 
もうひとつ、片野社長自身が手がけている自社ブランドが「Picture(ピクチャー)」だ。これは、「姫路白なめし」という日本古来の方法でなめされた革を使ったバッグのシリーズ。海外ではジャパニーズ・ホワイト・レザーと呼ばれるこの革は、滑らかな白い肌が特徴だ。ピクチャーのバッグは、この革を手染めして仕上げたぜいたくな一品となっている。 
自社ブランドと相まって、丸ヨ片野製鞄所の知名度を高めているのが、自社で運営しているクラフト教室『アトリエ・アミーチ』だ。現在、地元の女性約30人が革小物や鞄作りの技術を学んでいるほか、「産業授業」の一貫として地元の中学校でもワークショップを開いている。
「いまは量産品においては、中国と日本製の間に品質の差はほとんどありません。そこで、小ロット・多品種生産が国産の強みとよく言われますが、われわれはそこに日本人ならではの感性や遊び心を加えたモノ作りをしていきたいと思っています。実際、弊社が築いてきた職人のネットワークを持ってすれば、たいていの革鞄は作れます。しかし、大切にしたいのは、価値ある物が作れるかどうか。メイド・イン・ジャパンであることを誇れる、そんな商品開発の依頼をお待ちしています」 

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OEM企画進行について

TAITO FASION ZAKKA